2012.12.05 のニュース
ガソリン145円相場が浸透 仕切価格の連続値上げで ~ユーザー転嫁で足並み揃う~
12月商戦入りと同時にガソリンは値上げ局面となってきた。12月は増販期待が強いため、値上げによって販売数量が減少すると懸念されていたが、ボトム145円~146円/Lで相場づくりに取り組むことになった。現在、ユーザーも高値感は薄く、販売量に影
響はないとみられる。だが、150円を超えると節約志向が出るとの見方もある。
原油価格はドバイで109ドル/バーレル、WTIは88ドル~89ドル、為替が82円/ドル程度で推移しており、大きく変化しないようである。
安倍自民党総裁が選拳戦を前に景気対策として金融緩和、10年間で100兆円の公共投資。(強靭化計画)を打ち出したことで、株価が値上がり、為替が円安に動いている。為替は78円/ドル台から82円と4円の円安となり、円安によるコスト増が仕切価格の値上げに反映されている。
仕切価格は、10月から値下げが続いていたが、ここにきて値上げとなり、様相が大きく変化してきた。本来ならば12月商戦に入ると、増販を狙うため値下がりするところであるが、今年は逆に値上がり局面となつてきた。そのため12月入りの早い時期にユーザー転嫁を達成させ、年末の最盛期に備えることになる。
販売業者は増販への期待が強いが、ユーザー転嫁を実施してマージン確保を優先する動きとなってきた。