2012.12.17 のニュース
WTI続伸86・77ドル 量的緩和の強化で資金流入期待
12日のWTI1月限は前日の85・79㌦/バーレルより続伸し、終値は0・98㌦値上がりの86・77㌦に乗せてきた。
WTIの先物相場は、2月限が87・31㌦、3月限が87・89㌦、4月限が88・44㌦、5月限が88・96㌦、月限が89・32㌦、7月限が89・55㌦で取引を終えた。
連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で、量的緩和策の強化を発表すると、原油市場への資金流入を期待する買いが優勢となった。
ただ。エネルギー省が発表した週間石油在庫統計によると、原油在庫が市場予想に反して増加していた。これを受けて、需給緩和の警戒感が広まった。さらに、国際エネルギー機関(IEA)の12日発表の石油市場月報では、「2013年の原油需要の伸びは依然鈍い」との見方を示したことなどが要因となって、1月物は上値の重い場面も目立った。
また、石油輸出国機構(OPEC)は12日、総会を開催し「加盟国が目安とする生産枠を日量3000万バーレルで据え置く」と発表したが、市場予想通りだったため、相場の反応は鈍かった。