2012.12.18 のニュース
灯油在庫は低位が続く 寒波襲来、増販で需給タイト
灯油在庫は前年に比べると大幅な減少となっているが、今後、さらに寒波が厳しくなると、需給は一段と締まってくる。
現在、供給には問題はないが、天候の悪化、積雪などによりローリーの運行、内航タンカーの運航に支障が生じると、一時的に供給不足の問題が起こるおそれがある。
灯油在庫は、石油週報(8日)では261万㌔㍑となり、前週比22万㌔㍑減、前々年比90万㌔㍑減となっている。前年の在庫は、東日本大震災後の供給不足を解消するため在庫を積み増ししたため、供給増となった。
そのため、今年は夏場から在庫の積み増しを抑え、低在庫で臨んでいたが、寒波の襲来により増販となり、在庫が一段と低水準となった。
これを背景にして、仕切価格は15日から、80銭~90銭の値上げとなったが、需給がタイトな状況下にあるため、今後も末端市況の値上がりが見込まれている。