2013.01.22 のニュース
円安による仕切値上げ 販売業者、ユーザー説得に苦慮
ガソリン、灯油の末端市況が値上がりしているが、これは円安によるコスト増が原因となっているため、販売業者はユーザーへの説明に苦慮している。これまでは、原油価格の上昇によるコスト増のためのユーザー転嫁であったからである。
現在、原油価格は、ドバイが106ドル~108ドル/バーレルと横ばいで推移しているが、為替が80円/ドルから一気に88円~89円へと円安に転じたため、そのコスト増の急変による仕切価格値上げとなっている。
ガソリン仕切価格は12月から1月にかけて4円~5円の値上げとなっているが、これは製品輸入価格の値上がり、先物、業転市況の値上がりが原因している。
また、石油製品の需給がタイトとなっているため、値上げの環境も整っており、今後の値動きが注目となる。ただ、灯油が減販となって値下がり傾向が続くと、ガソリン市況にも影響することになる。