2013.01.24 のニュース
元売、在庫評価益が発生 円安効果 石油開発部門は増益へ
現在、原油価格(中東産)が107ドル~108ドル/バーレル、為替が88円~89円/ドルのコスト高で推移しており、この水準が続けば、各社の3月期決算は在庫評価益が発生して、業績回復となりそうである。とくに石油開発部門にとっては、円/ドル換算した後の原油価格が円安によって高値となるため、収益を押し上げる結果となる。
円安によるコスト増によって、週決め方式の仕切価格改定の値上げが続いている。これは、その都度、円安分によるコスト増を仕切価格の改定に織り込んでいるためで、販売業者は、その事をユーザーに説明して価格値上げの理解を求めている。
販売業者は、このコスト増によってユーザー転嫁を行なわなければならない状況下にあるが、このまま150円/L以上の相場が長引けば、ユーザーに割高感が生じ、節約志向の懸念も考えられる。