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仕切値　円安値上げが浸透 灯油、業転相場が先行 ～ガソリンも追随値上がり～

　石油製品市況は、灯油が需給タイトな状態を背景にして、先物、業転市況は８２円～８４円／Ｌで推移している。
　灯油在庫は２２２万ＫＬと前週に比べて２６万ＫＬの減少、前年に比べると４５万ＫＬも減少し、２００万ＫＬ割れの低在庫も予測されるが、シーズンはあと１ヵ月間であるため、今後、天候次第の対応となる。
　灯油の供給不足の際には、元売は増産、輸入で対応するため、万全を期すとしている。ただ、寒冷地での積雪によるローリーの運行支障が生じた場合には、供給不可能なケースも考えられるため、ますますこれからの天候が問題となる。
　一方、灯油の増販に伴い、ガソリンなどの他の油種の需給がタイトになってきている。ガソリン在庫は２０３万ＫＬと前年に比べて低位となっている。
　現在、ガソリンの販売増は期待できないが落ち込みが少ないため、販売業者は冷静に市況対策に努めている。
　ガソリン市況は連続して値上がりしており、みずほ総合研究所の週動向調査（１５日）では、全国平均価格が１５０円／Ｌとなり、２１日の調査でも値上がりが見込まれている。