2013.02.20 のニュース
販売業者 ボトム155円に再挑戦 ユーザー転嫁は遅れる
ガソリンの仕切価格は16日から約2円/Lの値上げとなった。2月に入って3週連続の値上げとなり、累計では6円20銭~6円30銭の値上げとなるため、販売業者はユーザー転嫁に取り組み、街道沿いのボトム価格は再度155円を狙う。
一連の仕切価格の値上げは、為替の円安による値上げであるため、ユーザー転嫁が遅れている。前週から155円を狙っていたが、依然として150円(セルフは145円)で様子待ちの地区もある。だが、16日から仕切価格が2円程度の値上げとなったことからボトム価格を155円に引き上げる。
JX日鉱日石エネルギーのガソリン仕切価格は、平均で12月が2円40銭、1月が2円50銭と、2ヵ月で4円90銭の値上げとなっており、2月も引き続き値上げとなっている。
みずほ総合研究所の週動向調査(12日)では、全国平均が154円となり、前週に比べると2円の値上げとなっているが、昨年11月の146円に比べると8円の値上がりにとどまっており、仕切値上げに対して未達分を残しているため、次週も値上がりが見込まれている。
為替は93円/ドル程度で推移しており、その結果、原油価格が円建てベースで値上がりしているもので、東京商品取引所の1月末の6万0000円/KLから6万6000円と6000円(6円/L)の値上がりとなっている。原油価格も小幅な値上がりをみせているが、円安による影響が大きい。
為替問題は、モスクワで開催されたG20でも審議され「通貨の競争的な切り下げを回避する」との共同声明が採択されたが、日本の為替の円安誘導については、直接的な指摘は避けられた。ここで一服状況になるか、さらに円安が進むかによって仕切価格の値動きに影響するため、ここ数日間の為替動向が注目される。