日刊ニュース

2013.03.14 のニュース

ガソリン市況155円維持も 安値は150円割れが散見~為替次第で値上がりも~

ガソリン仕切価格が9日から据え置きとなっていることから、末端市況は155円/㍑を維持している。ただ、150円割れの安値も散見される状況となってきた。首都圏の街道沿いのSSボトム価格は155円を維持しているが、原油価格、為替動向に影響されることから、今後は流動的とみる。原油価格(ドバイ)は105~106㌦/バーレルで安定的に推移しているが、為替が95円~96円/㌦と、再び円安に転じている。灯油はシーズンが終了したため、末端市況は値下がりしている。そのため、ガソリン市況を維持して、灯油の値下がり分をカバーしたいところである。現在、東京商品取引所の先物市況はガソリンが80円/㍑、灯油が74円となり、6円の価格差がついている。
仕切価格は、灯油が値下げ、ガソリンが据え置きとなったが、為替が再び円安に転じてきたことから、市況予測が難しくなってきた。
 灯油の値下げは季節的なもので、例年3月に入れば販売減、在庫調整により市況は値下がりする。そのため、販売業者は、ガソリン市況維持に努めることになる。
 みずほ総合研究所の週動向調査(4日)では、ガソリンの全国平均価格は156円/㍑と高値を維持しているが、首都圏の街道沿いのSSでは150円割れの安値も散見されている。看板価格は150円であっても、会員カード、プリペイドカードなどの利用によっ
て3円程度安くなるため、実勢価格は値下がり傾向となっている。
 元売サイドは、灯油のシーズン終了に伴う値下げは例年通りであるとしているが、ガソリンに関しては、市況を維持するための需給調整に努めている。
 今後、実需に見合った減産体制で臨むことになるが、同時に、これから各製油所の定期修理となるため、実質減産となることから供給増とはならない。
 ただ、ガソリンは減販となっていることから、販売業者の価格競争化が懸念されている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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