2013.03.19 のニュース
据え置きから1円値上げ~末端は下げ止めから反転~
ガソリン仕切価格は16日から、出光興産が据え置き、EMGマーケティングが1円20銭/㍑、昭和シェル石油が1円の各値上げとなった。JX日鉱日石エネルギーが1円40銭の値上げ(13日から1円の値下げのため、実質40銭の値上げ)となった。ガソリン仕切価格は前週の9日から据え置き、前々週の2日から1円50銭~1円80銭の値下げとなっていたが、3週ぶりの値上げとなった。現在、原油価格は小幅値上がり、為替は96円/㌦ごと再び円安に転じているが、ガソリン末端市況はボトム価格155円を維持することになる。ただ、実勢価格は150円割れも散見されており軟化しているのが実状である。みずほ総合研究所の週動向調査(11日)では、全国平均価格が前週より40銭値下がりとなり、四捨五入値では156円の横ばいとなっていたが、16日からの仕切価格の値上げによって、市況下げ止めから反転するものとみられる。
ガソリン仕切価格は、出光興産の据え置き以外は各社1円強の値上げとなった。JX日鉱日石エネルギーは実質40銭の値上げ。
いずれにしても仕切価格は3週ぶりの値上げ局面となったことから、ガソリン市況は下げ止めから安値の底上げを狙うことになる。
このところ、首都圏のSSはボトム価格155円を目安に取り組んでいたが、高値感からユーザーの反発があって厳しい状況が続いていた。
そのため、安値地区では150円割れの145円相場となっていたが、これから底値の引き上げを図る。
ただ、仕切価格の値上げが1円程度であるため、本格的なユーザー転嫁は次週の仕切価格改定をみてからの対応となりそうである。
一方、原油価格は値上がり傾向にあり、為替が96円/㌦と円安で推移していることから、再びコスト増が懸念される。さらに、これらの影響により仕切価格が連続値上げとなると、販売業者は一斉にユーザー転嫁に取り組むことになる。