日刊ニュース

2013.04.18 のニュース

中東原油 一気に100ドル割れ 東商取先物も連動して急落~為替は円高で仕切値に影響~

原油価格が急落している。WTI15日は88㌦/バーレルとなり、さらに、アメリカ国内の株価の下落に伴い87㌦へと下げている。中東産も100㌦を割って97㌦~98㌦ヘと下落している。この原油価格の下落を受けて16日、東京商品取引所の先物市況は、原油が61円/㍑、ガソリンが前日比3円値下がりの69円~70円、灯油が67円と急落している。とくに、ガソリンは11日が76円であったため、6円の急落となっている。当然、業転市況にも影響することになるが、今週土曜日の仕切価格改定が注目される。4月に入り、原油価格は緩やかな下落傾向を示していたが、為替が97円~99円/㌦と円安で推移していたため、仕切価格はこのところ小幅な値動き、もしくは据え置きで推移していた。ただ、今回の原油価格の急落により、仕切価格の値下げ傾向が強まったようだ。
 原油価格は、WTIが15日88㌦/バーレルと下落し、中東産も100㌦を割って97㌦~98㌦へと急落している。一方、為替は97円/㌦と円高となってきた。
 WTIの下落はアメリカ国内の株価下落の影響によるが、昨年と同様に、4月に入って6月まで急落状態にとどまるのではないかとの懸念が広まっている。
 中東産は4月上旬が104㌦~105㌦で推移し、ここへきて101㌦まで下落し、一気に100㌦を割ったことになる。
 原油価格の見通しは難しいが、直ちに反発するか、そのまま下落するかは、その時の世界情勢との兼ね合いがあるため、ここ当分は様子をみることになる。
 このところ国内のガソリン市況は下落傾向にあったが、3月~4月は持ちこたえたが、今後は波乱含みが予想される。
 末端市況は、ガソリンが150円/㍑台、灯油が100円台相場と高値が続いているが、今回、原油価格の急落によって、末端市況が一変する可能性が出てきた。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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