2013.04.19 のニュース
減産対応で需給調整 減販も定期修理で吸収~冷え込みで灯油販売は好調~
石油各社の製品需給取組みは販売減を見込んでおり、減産で対応しているが、製油所の定期修理を前にして在庫積増しするため、増産で臨むところもあり、バラツキが生じている。一応、全体では減産となっているため、4月~6月の需給はバランスを保っている。石連週報(13日)によると、ガソリン在庫は215万㌔㍑と前週比1.7万㌔㍑減、前年同月比3万㌔㍑増、灯油在庫は171万㌔㍑で横ばい、前年同月比10万㌔㍑増となっているが、供給過剰感はない。灯油は4月に入り、多少の冷え込みが続き出荷が好調となった。そのため、シーズン終了にあたり、在庫調整が順調に収まったことになる。ただ、原油価格が急落しているため、灯油市況が下落しており、下支えが必要となりそうな状況である。
石油情報センターの週動向調査(15日)によると、ガソリン全国平均価格(参考値)は154円80銭/㍑と前週比20銭の値下がりとなっている。これで6週連続の値下がりとなるが、四捨五入値では横ばいとなっている。
仕切価格は連続して据え置きとなっているため、市況は小幅な値下がりにとどまっている。
首都圏の動向をみると、東京が155円60銭で40銭の下げ、神奈川が152円30銭で70銭の下げ、埼玉が150円70銭で30銭の下げ、千葉が151円00銭で30銭の下げとなっている。
一方、軽油は134円40銭で20銭の下げ、灯油(SS店頭)は99円10銭で10銭の下げとなっている。
現在、原油価格が急落しており。先物、業転市況も連動して下落しているため、これから末端市況への影響が問題となるところである。
今後、仕切価格の値下げが見込まれているため、下落をどの線までで抑えるかがカギとなる。ただ、ガソリンは販売減が続いているため、販売業者の値下げ競争の再燃も懸念される。