日刊ニュース

2013.04.22 のニュース

原油価格の下落続く 末端市況への影響を懸念~仕切価格打ち出しに注目~

 原油価格が急落している。これはアメリカの株価下落に連動したものであるが、国内市況への影響が懸念されている。WTIが86㌦/バーレル、ドバイが96㌦へと下落しており、前週に比べると5㌦程度値下がりしている。そのため、業転市況が下落しており、東京商品取引所の先物市況もガソリンが70円/㍑となり、前週比5円程度の値下がりとなっている。原油価格は4月に入って下落傾向をみせているが、為替が98円~99円と円安進行したため、それぞれの変動によりコストが相殺されている。このため、ガソリンの仕切価格は据え置き状況が続いているが、今後は値下げに追い込まれそうである。元売各社の仕切価格の打ち出しが注目されるところであるが、値下げとなった場合、販売業者はこれまでの値下がり分を考慮しつつ、適正マージン確保に努めるべきである。
 4月に入って原油価格が急落し、昨年の5月以降と同様な値動きをみせており、国内市況への影響が一段と懸念されている。
 原油価格急落の影響により、国内の業転、先物市況が先行して値下がりしているため、末端市況の維持が難しくなっている。
 末端市況が下落局面となると、販売業者が先取りして値下げ攻勢をかけることが予想され、その対応が注目されている。
 元売としては、為替が98円~99円/㌦と円安となっているためコストが相殺されているが、円安分によるコスト増が上回れば、仕切価格を値下げする余裕は全くないとみている。
 いずれにしても、販売業者は市況を維持して、様子をみながら慎重な対応が望まれる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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