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ガソリン仕切値下げ　出光１.９円、昭和シェル２.２円、ＥＭＧ２.８円～末端市況も値下げへ～

　ガソリン仕切価格は20日から、出光興産が1円90銭／㍑、昭和シェル石油が2円20銭、ＥＭＧマーケティングが2円80銭の各値下げを通告した。ＪＸ日鉱日石エネルギーは80銭の値下げ（17日から1円50銭先行値下げのため、累計2円30銭の値下げ）となった。仕切価格が1円90銭～2円80銭の値下げとなったことから、末端市況は2円～3円値下がりするのではないかとみられている。今回の値下げは、原油価格ドバイが96㌦～97㌦／ﾊﾞｰﾚﾙと100㌦を割ったことから、先物市況が70円～71円（税抜き）、業転市況が127円程度へと値下がりしたことを反映したものである。4月に入って、末端市況は下落傾向にあり下げ止めに努めていたが、値下がりとなりそうである。
　ガソリン仕切価格は20日から、1円90銭～2円80銭の値下げとなり、末端市況が値下がりしそうである。
　末端市況は3月以降値下がり傾向にあったため、4月入りで市況立て直しの動きも出ていたが、今回の仕切価格値下げにより、下げ止めは難しくなってきた。
　首都圏の街道沿いのＳＳでは150円／㍑を割って147円、セルフは143円となっているが今後は140円割れの懸念も出てきている。
　国内の先物、業転市況が原油価格の急落により、素早く反応したこともあって、値下がりが先行している状況となっている。
　これからのＧＷ商戦を前にして、販売業者は市況を安定させ、そのまま乗り切ることを狙っていたが、今年は値下がりしながらＧＷ商戦を迎えることになりそうだ。
　今後、原油価格の動向が注目されるが、市況下落は強まりそうである。