2013.04.25 のニュース
ガソリン2円~3円値下がり 連休商戦前に市況下落へ
ガソリン仕切価格は20日から、1円90銭~2円80銭/㍑の値下がりとなった。末端市況は2円~3円の値下がりとなり、街道沿いのSS表示価格150円の維持が難しくなってきた。仕切価格は、4月に入ってほぼ据え置き状態が続いたが、このところの原油価格の大幅下落を反映して値下げとなった。今回の値下げは今週末から始まるGW商戦の市況に大きな影響を及ぼしそうである。本来、GW商戦に入ると増販を狙っての市況下落が予想されるため、商戦入り直前の仕切価格の値下げを行なわなかった。ところが今回値下げとなったことで、末端市況が当分の間維持できるのか、値下がりが加速するのか、仕切価格の値下げ幅程度に下げ止めとなるのか、いずれも流動的である。一方、今週の原油価格、業転市況の動向が注目されるが、さらに仕切価格が値下げとなると末端市況が加速して値下がりするとの懸念が出ている。今回のように仕切価格2円~3円の本格的な値下げとなったことから、ガソリン末端市況は確実に値下がりとなりそうである。
ガソリン仕切価格は据え置き状態が続いていたが、今回、仕切価格の大幅値下げによって末端市況も確実に値下がりとなってきた。
現在、末端市況は先取りして値下がりしているため、当分、市況維持に努めるべきとの見方もあったが、2円~3円の大幅な値下がり方向となってきた。
街道沿いのSSでは150円台の維持が難しくなり、セルフ相場147円~148円が145円となり、また、安値地区では140円割れの様相を呈している。
これまで、ガソリン市況は150円台に乗せていたため、高値感からユーザーの節約志向によって減販となっていた。今後の予想でもガソリン販売は2%~3%減となっているが、販売業者は、これから始まるGWには大いに増販を期待している。
ただ、増販による価格競争の激化が懸念されるところである。
石油情報センターの週動向調査の全国平均価格(四捨五入値)は155円/㍑で3月に比べると1円の値下がりにとどまっているが、街道沿いのSSの販売価格は、それ以上値下がりしている。
これから、値下げ幅をいかに抑えるかにかかってくるが、GW商戦に入るとますます市況対策は難しくなる。