2013.04.30 のニュース
ガソリン 市況は下落へ HC、量販店の安値は139円~堅調地区も150円台は難航~
ガソリン末端市況は下落傾向を強めてきた。20日からガソリン仕切価格が2円~3円の値下げとなったことで、業転市況も連動して下落、HC、量販店の安値が139円となり、遂に140円/㍑を割る局面となってきた。街道沿いのセルフの安値も143円~140円前後で展開している。一方、堅調地区では150円台を維持しているSSもあるが、地域価格差が10円以上と拡大してきた。1月~3月のガソリン販売は減販傾向を強め、4月に多少持ち直したが、これからGW商戦に入るため、各SSとも増販を狙うことになる。そのため、現行の市況維持は難しく、値下げで対応することになる。石油情報センターの週動向調査(22日)では、全国平均価格(四捨五入値)が154円、前週比1円値下がりとなっているが、街道沿いのSSでは、それより3円~4円安の値下がり相場となっている。
石油情報センターの週動向調査(22日)によると、ガソリン全国平均価格が154円10銭/㍑、前週比70銭の値下がり、これで7週連続の値下がりとなり、四捨五入値では154円、前週比1円の値下がりとなった。
全国の値動きをみると、値上がりが0ヵ所(前週4ヵ所)、横ばいが2ヵ所(7ヵ所)、値下がりが45ヵ所(36ヵ所)となっている。
軽油は134円40銭、前週比60銭の値下がり、灯油のSS店頭価格は99円10銭、前週比40銭の値下がり。
それぞれの油種が小幅な値下がりにとどまっているが、これは調査日が22日(月)であるため、足元とは大きな開きが出ている。
ガソリン仕切価格2円~3円の値下げが20日(土)から実施されたが、実際、販売業者は、これまでの商慣習に従って、23日(火)、24日(水)に市況対策に取り組むため、調査価格と現行価格との間に一週間のズレが生じる結果となる。
そのため、22日の調査価格は小幅な値下がりであったが、次回調査(30日)では大幅な値下がりになる公算が強くなった。