2013.05.14 のニュース
ガソリン仕切価格改定 70銭下げから据え置き~引き続き市況維持に努める~
ガソリン仕切価格は11日から17日まで、出光興産が70銭/リットルの値下げ、JX日鉱日石エネルギー、昭和シェル石油、EMGマーケティングが据え置きとなった。原油価格(ドバイ)が100ドル/バーレル台、為替が100円/ドル台に乗せたことから仕切価格の値上げが予想されたが、小幅下げと据え置きにとどまった。前週は据え置きとなったため、GW後半の末端市況は維持に努めることになった。ただ、安値の140円割れが増加しつつあるため、今後の市況対策が難しくなった。中東でのイスラエルのシリアに対する空爆の影響により、7日、東京商品取引所のガソリン先物が一気に4円/リットル程度の値上がりをみせ、その後は安定するかに思われたが、再び10日に値上がりをみせている。
元売各社のガソリン仕切価格は11日から17日まで、70銭/リットルの値下げと据え置きとなった。
原油価格の上昇を受けて、11日から仕切価格の値上げが予想されていたが、実質据え置きとなったため、販売業者は引き続き市況維持に努めることになる。
前週も実質据え置きとなったため、販売業者はGWの後半を市況維持で乗り切ったが、HC、量販店などが140円割れで販売しているため、下げ止めのタイミングを模索している。
現在、原油価格が上昇傾向にあり、為替が100円/ドル台へと円安を強めている。それに伴い東京商品取引所のガソリン先物が反発し、今後の仕切価格は、円安による値上げが見込まれそうである。
ただ、ガソリン販売数量が低調であるため、販売業者が増販を期待するあまりに価格競争に走ることだけは、業界としては避けたいところである。