2013.05.20 のニュース
ガソリン下落が続く 業転と仕切との格差拡大~安値が都心部にも波及~
ガソリン仕切価格は据え置きが続いているが、末端市況では下落が続いている。石油情報センターの週動向調査(13日)では10週連続して値下がりしている。ガソリン販売は1月~3月が約5%減と大幅に落ち込み、連休後も下落している。ここにきて、為替が102円/ドルと円安進行しており、原油価格(ドバイ)が100ドル/バーレル、WTIが94ドル~95ドルと小幅な値下がりとなっているため、円安分と原油安を相殺するかたちとなっている。ガソリン販売減を背景にして、業転市況は125円~126円/リットルで低迷しているため、先物市況が一時75円~76円へと反発したが、下落傾向となっている。現在、HC、量販店が140円を割り、136円~138円相場となっているため、その影響により都心の堅調地区での市況が値下がりすることになる。
ガソリン仕切価格は、実質据え置き状況が続き、業転市況が下落しているため、系列仕切と業転市況との価格差が拡大してきた。
そのため、HC、量販店の値下げが先行しており、136円~138円/リットル相場を形成している。
為替が102円/ドルと円安進行していることから、仕切価格の値上げが見込まれているが、原油価格が小幅下げに転じているため、国内の先物、業転市況は静
観している。
ガソリン販売は、1月が2.7%減、2月が6.7%減、3月が4.6%減と落ち込んでいるため、街道沿いのSSでは、販売業者の価格競争が展開されそうである。実際SSの店頭価格が値下がりとなると、掛売り価格に影響を及ぼし、ユーザーから値下げが要求される事態となる。
今週末あたりから円安によるコスト増の影響によって、末端市況が値上がりするという見方があるが、安値が限界に達しているため、下げ止めとなりそうである。