日刊ニュース

2013.05.28 のニュース

ガソリン仕切改定 50銭から1円10銭値上げ~連続据え置きから反転へ~

ガソリン仕切価格は25日から、EMGマーケティングが1円10銭/リットル、出光興産が1円、昭和シェル石油が50銭の各値上げを実施した。JX日鉱日石エネルギーは90銭の値上げ(22日から30銭先行値下げのため、累計60銭の値上げ)となった。仕切価格は4月が値下げ、5月が据え置きと続いたため、4週ぶりの値上げとなった。これは、原油価格(ドバイ)が小幅な変動、為替が102円/ドルと円安進行し、このところコスト増となっていたことから、仕切価格がようやく値上げに転じたもの。ガソリン末端市況は連続して値下がりしているが、販売業者は下げ止めを模索しながら、このあたりで市況対策に取り組もうとしている。
 ガソリン仕切価格は25日から、50銭~1円10銭/リットルの値上げとなった。
 仕切価格は5月から実質据え置き状態が続き、供給増となり、石油情報センターの週動向調査(20日)では、末端市況が11週連続の値下がりとなった。
 週動向調査の全国平均価格(四捨五入値)は152円となり、3月の156円と比べると4円もの値下がりとなっている。
 今回、仕切価格が小幅値上げとなったことから、販売業者は市況対策に取り組むことになるが、即ユーザー転嫁は難しいようである。
 現在、ガソリンが大幅な減販となっており、石油各社が揃って売りに出ているため供給増となり、末端市況の値上げを難しくしている。
 販売業者間では、これまでの高値在庫を一掃する動きがあり、値取りよりも増販優先となっており、今週の原油価格、為替の変動を見定めて対応することになりそうだ。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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