日刊ニュース

2013.06.04 のニュース

6月原油処理 496万kl、2%減 5月は445万klで8%減産~ガソリン販売2%増と回復~

JX日鉱日石エネルギーは、6月の原油処理計画を496万キロリットル、前年比2%減(10万キロリットル減)で対応する。製油所の定期修理は、室蘭が5月13日から6月8日まで、水島B工場の第二トッパーが3月27日から6月21日まで、第3トッパーが5月24日から7月24日までを予定している。5月の原油処理は445万キロリットルで8%減(37万キロリットル減)となり、計画比では7万キロリットルの減少となるが、前々年比では同水準となる。なお、5月の内需は、ガソリンが47万で前年比2%増、灯油は85万キロリットルで39%増(北日本の冷え込みの影響)、軽油は284万キロリットルで6%増となっている。A重油は97万キロリットルで2%減、C重油は電力用が83万キロリットルで35%減、一般用が59万キロリットルで15%減となった。ガソリン、中間留分の需要が回復して増販となったが、電力用C重油は原発の再稼働、石炭火力の推進もあって大幅な落ち込みとなり、その結果、合計では横ばいとなった。
 JX日鉱日石エネルギーの5月の石油製品の月間平均仕切価格は、4油種全国平均で前月比2.3円/リットルの値下げとなる見込み。
 油種別にみると、ガソリンが2.6円の値下げ、灯油が0.4円の値上げ、軽油が2.7円の値下げ、A重油が2.7円の値下げ。
 仕切価格は、毎週金曜日までの市況動向を総合的に勘案のうえ土曜日に改定している。油種別の月間平均改定幅は、週次改定幅を日数加重平均して算出している。4油種平均は、油種別月間平均を出荷見込数量で加重平均して算出している。
 来月6月の月次コスト変化は、前月の原油価格等に基づき、前月比1.5円/リットルの値上がりとなる。
 コスト変化理由は、中東のドバイが前月比1.75ドル値下がりの100.61ドル/バーレル、南方のSLが前月比2.94ドル値下がりの100.34ドル/バーレルに価格変動したことにより、JXエネルギーの前月の原油価格(CIF)が1.79ドル/バーレルの値下がりとなり、これを円/リットルに換算すると1.13円/リットルの値下がりとなる。
 一方、為替レートが前月比3.67円円安の101.73円/ドルとなり、これを円/リットルに換算すると2.10円/リットルの値上がりとなる。
 それらの原油関連コスト小計が1.48円/リットルの値下がりとなり、製品輸入コスト0円/リットルを合算すると、コスト合計が1.48円/リットルの値上がりとなる。その小数第二位の四捨五入値がコスト変化1.5円/リットルの値上がりとなる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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