2013.06.04 のニュース
系列にも真意を伝えよう
沈黙や傍観は大恥。個別は銅。集うは金。
全石連と油政連という団体の器から、地域地盤の石油販売業者の総意として発信されたシグナル。与党国会議員がそのシグナルを受け取り、それが党内で広がって、石油サプライチェーンは大切、中でもその最前線を担う地域SSは文字通りの生命線であり社会インフラだ、という同じ志を掲げて、自民党・石油流通問題議員連盟が立ち上がった。
この冠の元で、自ら選挙区へ赴いて、石商事務局や地域リーダーから詳しくSS事情を聴く。SS過疎地の最前線を視察して生活者の声を聞く。エネ庁に質する。本当の地場SS近況に接した議員は、同僚議員と意見を交換し、ますます確信を高めていく。こうして集約された4つの問題について、それぞれ専任議員団が組織されたのが4PTだ。
動き始めた議連の活動を、それを求めてやまなかった当事者である我々が、これをただ傍観するばかりではいけない。組織活動によって、議員・行政へと通じる横軸は通ったが、縦軸こそが不可欠なのだ。
特に業転を含む卸価格の問題は、系列内での善処・改正を求めるのが本筋だ。しかも、零細・系列SSと大企業・元売、という個別の構図ではだめだ。系列SSの塊と元売。こうした団体交渉のような構図こそが、我々の総意という姿を現実のものとするためには必須だ。
この最近の超低粗利に沈む収益構造は、元売もSSも同じである。アジア勢や国内の競合エネルギー企業と伍していく収益力が元売には必要だ。我々SSは、系列卸高を主因とした優勝劣敗の未来と決別したい。この大命題を文字通り改善し、元売も系列SSも浮上へのシナリオが描ける。こんな未来図がほしいのだ。
本当にそう願うなら、個別の地域SSは声を発するのが筋だ。個別の声は系列ごとに集うことで、塊の声になる。組織が発する横軸の声と、系列が発する縦軸の声が重なってこそ、それが石油販売業界の総意として、議連のエネルギーになるのだ。
系列SS間で議論し、共通認識を得ることから始めよう。それを支店の担当に個別に伝えよう。特約店会でも意見開陳をしよう。特約店会はそのことを元売に伝えよう。
組織へ丸投げして傍観する。議連のお手並みを拝見する。こうした非礼はいけない。さあ発信だ。