2013.06.17 のニュース
全石連 札幌総会を開催 -石油流通問題議連の活躍に期待ー
全石連は13日(木)、札幌パークホテルで「平成25年度通常総会」を開催した。会場にスローガン「組合活動を通じて経営を改革しよう」を掲げ、①市場の変化に対応したSS経営に取り組もう、②公正で透明な取引環境の実現を目指そう、③災害対応・安心安全のSSネットワークを強化しよう、④機関紙・共同事業を利用し経営基盤を強化しようと訴えた。石油販売業界を取り巻く環境は需要の減少が顕著となっており、その中で需給アンバランスによる業転格差が拡大しマージンの低下に拍車をかけている。さらに、仕切りフォミュラと業界商慣行との不一致、独禁法不当廉売規定の運用の脆弱性等が、石油販売業者の経営健全化の阻害要件になっているとの認識から、全石連ではこれらを喫緊の課題として関係部会で検討するとともに問題解決に向けて行動するとしている。
総会の席で関会長は「自民党には、石油販売業界を支援する議連が2つあったが、これを一本化して、3月7日に『石油流通問題議員連盟』が設立された。そして、議運の中に、SS支援対策、業転問題、廉売規制、年金基金問題の4つのプロジェクトチーム(PT)が設置され、系列玉と業転玉の価格差の解消、業転流通実態の解明、石油増税問題、高速料金1000円の復活や地下タンク補助金をはじめとするSS支援策の拡充など、幅広い課題について、真剣に議論されている。こうした議論を通じて、喫緊の課題である、系列と業転との価格差の解消が、どう進んでいくのか、全国の販売業者が、議連に期待し、注目しているところである。また、公正取引委員会から『ガソリン流通実態調査』が公表されるが、新たな仕切り価格体系以後のガソリン流通実態や業転流通の実態を踏まえて、公取委がどういった考え方を示すか、大いに注目している。元売各社におかれても、公正で公平なSS経営ができるよう、支援、協力をお願いしたい」と挨拶した。