日刊ニュース

2013.06.24 のニュース

元売、業者 共倒れ回避 末端市況値上がりへ~安値引き上げで足並み揃う~

 ガソリンの需給緩和状態で市況が下落を続け、元売、販売業者ともマージン激減のため共倒れも懸念される状況下であったが、ようやく末端市況の安値物が底上げされ、回復の兆しがみえてきた。石油情報センターの週動向調査(17日)では、ガソリン全国平均価格(参考値)が151円90銭/リットル前週比30銭の値上がりとなり、市況は値上げ基調に転じてきた。東京の市況週動向をみると、5月7日が153.3円(前週比0.3円下げ)、13日が152.6円(0.7円下げ)、20日が152.6円(横ばい)、27日が152.5円(0.1円下げ)、6月3日が152.5円(横ばい)、10日が152.8円(0.3円上げ)、17日が153.4円(0.6円上げ)で推移した。一方、ガソリン在庫は223万キロリットル、前週比4万キロリットル増、前年比5万キロリットル増となっている。
 製品需給は、各製油所が定期修理時期に入っているため、原油処理は減産で臨んでいるが、二次設備がフル稼働していることもあって、ガソリン需給は緩和状態となっている。
 現在、在庫数量が問題となっており、各社の販売方針、先行きの思惑、輸入玉の動向などが絡んで、需給調整が遅れている。
 今後、各製油所の定期修理明けとなると、一段と供給増のおそれがあって、元売の対応が焦点となるが、このところの市況値上がりを機に、一層の市況立て直しを期待したい。
 一方、ガソリン仕切価格は、このところ完全に下げ止めの様相を呈しており、8日から各社1円上げ、15日から各社据え置きのあとの、今週土曜日からの仕切価格の改定が待たれるところである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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