日刊ニュース

2013.06.26 のニュース

ガソリン 需給は安定化 ボトム148円を完達へ ~夏場に向け市況対策~

ガソリン需給は、適正化の方向となってきた。4月以降、需要回復の兆しがみえてきており、これから夏場の需要期に入ることから増販が見込まれるため、ガソリン市況も値上がりの方向となってきた。これまでの連続値下げによるマージン減を回収するため、首都圏の街道沿いでは、ボトム148円/リットル相場の形成を図り、市況対策に取り組んでいる。その最中に仕切価格は、22日から50銭の値下げとなったが、その影響を受けることなく、安値は2円~3円の値上げに取り組む。末端市況は、3月から連続して値下がりしてきたが、石油情報センター調査(17曰)では全国平均が151円90銭となり、前週に比べて30銭の値上がり、16週ぶりの値上がりとなった。
 ガソリンの末端市況は、ようやく値上がりしてきた。仕切価格は22日から50銭の小幅値下げとなり、市況対策の出鼻を挫かれそうであるが、ここはボトム148円相場の完達を狙う。
 国内では、予想外の減販から需給が緩和して市況は下落、元売、販売業者とも、4月~6月の業績は悪化してきた。元売の業績は昨年の4月~6月も原油価格が急落したことで赤字となったが、今年はより厳しい状況にあり、危機感を強めている。
 しかし、ようやくガソリン需要も回復してきたこともあり、需給も供給増から安定してきた。各社とも、需給調整に努め、市況立て直しに取り組む方向となってきた。
 これからガソリンは需要期に入るため、増販も見込まれることから需給も安定するものとみられる。だが、製油所の定期修理の時期であっても供給増となっており、これから定期修理が明けて、各社がフル生産で対応すると、再度、供給増となるのではとの懸念も残る。各社とも7月~9月は減産で対応するが、各社間でも販売方針によって減産対応にバラツキがあるため、実需に見合った生産で対応しなければ供給増となる。4月~6月も減産で対応したが、2月~3月は高値によるユーザーの買い控えが浸透、大幅減販となり、さらに5月に冷え込み灯油が増販、増産となったため、結果的に供給増となった。ガソリンは需要が回復しているが、燃料油全体では基調として減販となっているため大幅な減産で対応しなければ需給調整は難しい。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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