日刊ニュース

2013.06.27 のニュース

ガソリン 夏場商戦へ 業者、増販期待で臨む~市況立て直しを優先~

ガソリンは、これから7月より始まる夏場商戦に向けて市況対策に取り組む。昨年7月のガソリン販売は500万キロリットル、8月は540万キロリットルと、この時期は販売数量が最も多くなる。例年、夏場商戦はレジャー、帰省とユーザーのクルマ利用が増加し、猛暑ともなればクーラー利用が増大するため、街道沿いのSSではますます増販期待が高まっている。また、元売も増販キャンペーンを展開し、カード会員割引、プリカ割引など、あの手この手を打ち出してくる。実際、このところのガソリン末端市況をみると、ようやく市況立て直しの機運が高まっており、これから本格的にユーザー転嫁に取り組むものとみられる。そのため、増販よりも値取りを優先する対策が望まれている。
 ガソリン販売は、これから夏場商戦に入り、旧盆商戦をピークにして、販売業者は増販を期待している。
 ガソリン販売数量は、昨年7月が500万キロリットル、8月が540万キロリットルと大台を超えていたため、元売サイドは今年8月を550万キロリットルと見込んでいる。
 現在、小型の省燃費車の販売が好調であるため、ガソリン需要が減少傾向にあるが、例年、夏場はレジャー、帰省などでクルマ利用率が高く、確実にガソリン増販に結び付いている。
 販売業者からみると、夏場は冬場と異なり灯油販売がないため、ガソリン一本で利益を確保することになる。
 確かに、軽油の増販も期待しているが、トラック輸送などの復興需要が一巡したこともあって、増販は期待薄とみている。
 そのためにも、マージン確保を目指し、ガソリンの市況対策立て直しが急がれている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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