日刊ニュース

2013.07.04 のニュース

ガソリン在庫は減少へ 各社、需給調整の動き~4月以降、販売は微増が続く~

ガソリン販売は4月以降、前年と比べると増加傾向で推移している。在庫(6月22日時点)は216万キロリットルと前週に比べると7万キロリットルの減少となっており、数量が調整されてきている。16日~22日の生産量は103万キロリットルと大台に乗せているが、即出荷(販売)状態となっている。需給状況は在庫数量がポイントとなっているが、出荷の状況、先物、業転市況の値動き、各社の思惑などが絡んでいる。これから需要期に入るため、業界の増販期待感もあって在庫は減少するものとみられる。このところの販売推移をみると、4月が前年比0.5%増、5月が1.2%増、6月が横ばいと好調を維持しており、このまま空梅雨模様で好天が続けば7月も増販が見込まれる。
 ガソリン1月~3月販売は落ち込んでいたが、4月以降は前年と比べると微増で推移している。
 6月は空梅雨となり、このまま7月も好天気が続けば、増販が見込まれそうである。
 これから各製油所の定期修理明けとなり、これらの操業によって供給増が懸念されている。
 ただ、元売各社の4月~6月期の業績が悪化していたため、状況を判断して慎重に市況立て直しにあたるとみられ、需給調整には問題ないとみる。
 一方、販売業者から、業転と系列との仕入れ価格差、業転玉の購入・販売を制限されるなど、流通段階における不公平な取引実態に対する改善要求が出されており、大きな問題となっている。
 そのため、公正取引委員会がガソリン流通実態調査を行ない、結果を公表した。この調査結果によって系列販売業者の訴え通りの取引実態が明らかになったことで、元売の姿勢が問われることになった。これを受けて、元売は自制の方向で事に及んでいる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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