2013.07.09 のニュース
ガソリン仕切価格改定 一気に3円値上げで揃う~原油急騰と円安が重なる~
ガソリン仕切価格は6日から、JX日鉱日石エネルギー、出光興産、EMGマーケティング、昭和シェル石油が揃って3円の値上げを実施した。3円の大幅値上げとなった理由は、原油価格がエジプトの政情不安によりWTIが100ドル/バーレルを超え、ドバイが101ドルと値上がりしたこと、また、為替が100円/ドルごと円安進行したことによるコスト増を反映したもの。原油価格上昇により東京商品取引所のガソリン先物市況は75円~76円/リットルと週末に比べると3円程度値上がりしている。これを受けて、末端市況はボトム価格150円台乗せを狙うことになる。一方、灯油は、出光が1円90銭の値上げ、他社が2円の各値上げ、軽油は、出光が2円30銭の値上げ、他社が2円の各値上げとなっている。
ガソリン仕切価格は6日から、各社一斉に3円の大幅値上げを行なった。
このところ、仕切価格改定は、各社が同一歩調で対応しているが、今回の仕切価格改定は予想外の大幅値上げとなった。
各社の仕切価格改定は、これまで週決めペースとしてきたが、直近のコスト変動を反映させる方針となってきたようである。今回の値上げは、エジプトの政情不安により原油価格が高騰を続け、為替の円安化によるコスト増を反映したもので、東京商品取引所のガソリン先物市況も値上がりしている。
7月に入り、首都圏の街道沿いのSSではボトム価格148円/リットルを目標に市況対策に取り組んでいたが、今回の仕切価格大幅値上げを機に、ボトム価格150円台乗せを狙うことになる。