日刊ニュース

2013.07.10 のニュース

ガソリン仕切3円値上げ 各社が同一上げ幅で揃う~予想外の大幅値上げ~

ガソリンの仕切価格が6日から3円/リットルの値上げとなった。6月に入って各社の仕切価格の改定は、値上げ、値下げ、据置きとも同一となっており、6日からも3円値上げで揃っている。今回の値上げは、エジプトの政情不安によって原油価格がWTIで100ドル/バーレルを超えて103ドル、ドバイが102ドル、ブレントも107ドルと値上がりしたことに加え、為替が100円/ドルと円安に転じたことでコスト増となったためである。原油価格の値上がりによる仕切価格の値上げは販売業者も予想していたが、3円上げは予想外の大幅であったようである。これまでの取り残し分と、直近の原油の急騰分が加算されたものとみられるが、元売の足並みが揃ったことで市況値上げへの動きが強まっている。首都圏の販売業者はボトム150円台に乗せる。元売サイドは4月~6月の業績が赤字を見込まれているため、7月以降はガソリンの夏場商戦入りで増販による黒字転換を狙う。
 東京商品取引所のガソリン先物は77円~78円/リットルとなり、前週に比べると3円程度の値上がり。業転市況も値上がりしており、元売サイドも直ちにコスト増に反応し、値上げに踏み切ったことになる。
 販売業者は、このところの需給緩和を背景に、仕切価格は小幅な値上げにとどまると予想していたが、一気に3円の値上げは予想外であった。
 これまでは、原油価格と為替が安定して推移したため、仕切価格は小幅な価格改定となったが、そのなかで各社間には価格変動に差があった。だが、6月以降は、各社の改定幅が同一となり足並みが揃っている。
 今回も3円値上げで足並みが揃い、業転市況も値上がりしている。仕切価格は3円の値上がりで137円~138円となり、消費税を加算すると144円~145円、マージンを10円とすると末端市況は154円となる。
 街道沿いのSSでは、ボトム価格148円を狙っているが、これに3円加算すると151円となり、150円台乗せとなる。安値量販店では140円割れがなくなり140円台に乗せてきた。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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