日刊ニュース

2013.07.12 のニュース

ガソリン 154円~155円を狙う 連続仕切値上げの公算~ユーザー転嫁の浸透見込む~

原油高、円安の影響によりコスト増となっており、業転先物市況も値上がりしていることから、ガソリンの仕切価格は今後連続して値上げとなりそうである。仕切価格は6日から、3円/リットルの各社一斉の値上げとなり、販売業者はユーザー転嫁に取り組み、ボトム価格150円台を目論んでいるが、大勢は154円~155円相場を狙っているようである。今回、3円の値上げによって仕切価格が137円となり、消費税を加算すると144円となる。販売業者は、これに10円のマージンを上乗せすると154円となるのだが、一気に154円相場は難しいとしても、今週末の13日からの仕切価格は値上げ
が予想されるため、今後を見込んで154円~155円相場を形成する方向で市況対策に取り組むことになる。
 ガソリン仕切価格の値上げ通告は土曜日からの実施となっているが、実際、SSのタンクには値上げ前の在庫が残っているため、通常、販売業者のユーザー転嫁は4日後の水曜日頃からとなるケースが多い。
 今回6日からの仕切価格改定は3円/リットルの大幅値上げであったため、販売業者は足並み揃えてユーザー転嫁に取り組むことになる。
 末端市況は3月以降の値下がりによって、街道沿いのSSの相場は145円~146円まで下落していたため、これまでの安値を一気に引き上げ、150円台、さらには154円~155円まで乗せようとしている。
 これまで、元売、販売業者とも下げ過ぎによりマージンが減少し、赤字となっていたが、これからマージン確保を目指して市況対策を講じることになる。
 今後の夏場商戦では増販が期待されているが、今年は千年猛暑とまで云われており、そのため、ユーザー転嫁は浸透するものとみている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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