2013.07.17 のニュース
ガソリン仕切価格改定 各社2円値上げで揃う~末端はボトム155円を狙う~
ガソリン仕切価格は13日から、JX日鉱日石エネルギー、出光興産、EMGマーケティング、昭和シェル石油の各社が2円/リットルの値上げを実施した。このところ、6月8日から各社の仕切改定幅が同一数値となっている。7月に入って6日からの累計では、5円の大幅値上げとなった。前回、6日からの3円値上げでは、販売業者は9日頃からユーザー転嫁を実施したが、実際、実施を見送った業者が多かった。しかし、今回は累計が5円の値上げとなったため、販売業者は足並みを揃えて16日の連休明けから本格的にボトム155円以上を狙うことになる。
ガソリン仕切価格は6日から3円/リットル、13日から2円の値上げとなり、累計で5円の値上げとなった。
ここ一連の値上げの要因は、エジプトの政情不安による原油価格の高騰、また、為替の円安化によるコスト増が大きく影響している。
販売業者は、6日からの値上げに対してユーザー転嫁に遅れをとったが、今回の値上げでは転嫁が本格化するとみる。そのため、街道沿いのSSでは155円/リットルに引き上げる勢いである。
これから、夏場商戦のピークに向けてガソリン増販が見込まれるため、元売サイドはこれまでの業績悪化分を取り戻す戦略を練っている。
販売業者は、これまで下げ過ぎで未達分であったマージン確保を狙い、確実に値取りに動くことになる。
石油情報センターの週動向調査(8日)では、ガソリン全国平均価格(参考値)が152円70銭と前週比90銭の値上がりにとどまっていたが、次週(16日)の調査では大幅な値上がりが見込まれている。