日刊ニュース

2013.07.19 のニュース

ガソリン需給は調整へ ユーザー転嫁仕上げへ~在庫減少で業転は上昇~

7月に入り製品仕切価格が値上げとなり、同時に在庫が減少し、需給調整の時期がポイントとなってきた。石連週報(6日)によると製品在庫は、ガソリンが209万キロリットルで前週比9万キロリットル減、灯油が206万キロリットルで13万キロリットル増、軽油が166万キロリットルでやや微減となっており、それぞれ前年より低水準となっている。仕切価格の値上げ理由は、エジプトの政情不安を背景にして原油価格が値上がりし、コスト増となったことによるもの。とくに、ガソリンは2週連続の値上げで累計5円の大幅値上げとなった。業転市況の値上がりにより末端市況も値上がりし、販売業者のユーザー転嫁が浸透しているようである。一方、灯油などの中間留分は4円程度の値上げを通告している。
 ガソリン販売は、猛暑により好調を維持しているが、ガソリン在庫が210万キロリットルを割る低水準となり、元売サイドに需給調整の動きが出ている。
 このところの原油価格の高騰を受けて、先物、業転市況が値上がりし、ガソリン仕切価格は2週累計で大幅5円の値上げとなっている。
 今回の大幅値上げによって、販売業者サイドは、これから夏場本番に向けて大いに増販が見込まれるため、ユーザー転嫁の環境が整ったとみている。そのため、末端市況は155円/リットル相場を狙うことになる。
 実際、155円相場となると、ユーザーの高値感から節約志向が懸念されようが、この猛暑日が続く限り、クーラーの利用頻度の高まりが、そのままガソリン増販へと導いてくれる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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