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2013.08.02 のニュース

JXHD 4月~6月期決算 エネルギー事業 経常利益261億円 在庫影響除き 石油製品は257億円の損失 石油化学製品は224億円の利益

JXホールディングスは31日、平成26年3月期第1四半期(4月~6月)の決算を発表した。それによると、売上高が2兆7738億円(前年同期比8.7%増)、経常利益が725億円(前年同期は383億円の損失)となった。なお、在庫影響を除いた経常利益相当額は417億円(6.4%増)となった。各セグメント別では、エネルギー事業は、売上高が2兆3968億円(9.2%増)、経常利益が261億円(前年同期は909億円の損失)となった。在庫影響を除いた経常損益相当額は33億円の損失(前年同期は143億円の損失)となった。うち、石油製品は257億円の損失、石油化学製品は224億円の利益。石油・天然ガス開発事業は、売上高が482億円(5.4%減)、経常利益が310億円(15.2%減)となった。金属事業は、売上高が2529億円(8.9%増)、経常利益が101億円(16.5%減)となった。その他の事業は、売上高が909億円(4.6%増)、経常利益が30億円(50.2%増)となった。
 エネルギー事業では、国内石油製品の需要が石炭火力発電所の稼働増を受け電力向け需要が落ち込んだことから、前年同期に比べ減少した。国内石油製品マージンは市況の悪化を反映し、前年同期を下回る水準となった。
 石油化学製品の市況に関しては、パラキシレンの価格が堅調に推移したことに加え、米国におけるベンゼン価格の上昇等もあり、前年同期に比べて改善した。
 また、為替の円安に伴い在庫影響による会計上の利益が294億円発生した(前年同期比1060億円の損益改善要因)。
 石油・天然ガス開発事業では、原油および天然ガスの生産が、油田・ガス田の自然減退などの影響により、前年同期に比べ減少した。原油および天然ガスの暦年ベースの販売価格は、原油市況を反映して前年同期に比べ下落した。
 探鉱事業では、6月にオーストラリア北西大陸棚海域の「WA‐320‐P鉱区」の10%、および「WA-155-P鉱区」の7%の権益を取得した。また、ベトナム南部海上の「05‐1b and‐1c鉱区」で、ガス・コンデンセート層を確認した。開発・生産事業では、5月にオーストラリア北西大陸棚海域の「WA-54-L鉱区」に位置するフィヌケイン・サウス油田において、原油の商業生産を開始した。
 そのほか、4月1日付でアラビア石油から新設分割の方法により、石油・天然ガス開発事業の専門技術と知見を有する人材を譲り受け、新規案件の獲得、保有鉱区の生産量・価値の最大化を推進するための体制を強化した。
 こうした状況のもと、石油・天然ガス開発事業の第1四半期連結累計期間での売上高は前年同期比5.4%減の482億円、経常利益は前年同期比15.2%減の310億円となった。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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