2013.08.05 のニュース
定期修理明けも需給は安定 製品輸出が好調維持~ガソリン増販見込み~
石油各社の製油所は定期修理を終え操業開始となるが、現在、ガソリン、軽油などが増販となり、製品輸出も好調を維持していることから、需給は安定している。6月の製品輸出は、ジェット燃料油が95万キロリットルで前年同月比9.3%増、軽油が91万キロリットルで56%増、ガソリンが14万キロリットルで約5倍と増加している。石連週報(7月27日)では、ジェット燃料油が26.2万キロリットル、軽油が27.5万キロリットルと併せて50万キロリットルを超えている。ガソリンは、このところの猛暑により増販となり、在庫が200万キロリットルを割っていたが、27日には207万キロリットルまで戻している。
製品輸出が好調となっており、国内石油供給の安定化に寄与している。製油所が定期修理を終えるが、ガソリンは夏場の需要期に入ってきており、灯油も積み増しとなってきた。販売も4月以降増販が続いており、ガソリンは7月に続き8月も増販が見込まれている。ガソリン末端市況は7月に入り連続して値上がり、石油情報センター調査(29日)では全国平均159円/リットルとなった。7月初めが152円であったため7円の値上がりとなる。
一方、仕切価格は7月累計で8円50銭の値上げとなっているため、ユーザー転嫁は未達となっていることから、もう一段の値上げを図り160円相場となってくる。石油価格(ドバイ)は高止まりから小幅下げ、為替も100円/ドルから98円へと円高に転じてきたため、ガソリンの仕切り価格の改定も値上げから据え置きとなりそうである。
ガソリンは8月商戦のヤマ場に入り、ユーザー転嫁の未達分を値上げすることになる。