2013.08.06 のニュース
ガソリン仕切据え置き 8月入りで値上げ一服~末端は159円~160円を狙う~
ガソリン仕切価格改定は、3日からJX日鉱日石エネルギー、出光興産、EMGマーケティング、昭和シェル石油、各社据え置きとなった。7月は連続値上げとなったが、8月入りで一服状態となったことになる。これから夏場商戦のヤマ場に入るため、街道沿いSSのボトム価格(表示価格)は159円~160円/リットルを狙って市況対策に取り組む。8月入りで仕切価格が据え置きとなったことから、7月の連続値上げの反動による中だるみ状況の地区も散見される。さらに160円台に乗せることでユーザーが割高感を持ち、買い控えから減販になるとの懸念もあるため、市況対策は周辺SSの動向を探りながらの駆け引きが行なわれることになる。
ガソリンの仕切価格は、3日から据え置きとなり、灯油などは小幅下げとなった。ガソリンは7月6日から3円、13日から2円、20日から2円、27日から1円50銭の各値上げで累計8円50銭の大幅値上げとなった。そのため、販売業者はユーザー転嫁に取り組み、石油情報センター調査(29日)では全国平均159円となり、7月初めの152円に比べ7円の値上がりとなっているが、仕切の値上げ幅に比べると、未達分を残している。そのため、首都圏ではボトム価格159円~160円を目標に市況対策に取り組んでいる。
量販店、HCなどは148円まで価格を引き上げているが、これから8月商戦のヤマ場を迎えるため増販意欲も強く、現在の価格水準で増販を狙うか、さらに値上げすることで販売数量が落ち込んだとしても値取りを狙うか判断が難しいところである。
一部では160円の価格が表示されているが、他の地区で価格上昇が遅れることで値上げムードが後退することも懸念されている。
ただ、ここにきて原油価格が値上がりしているため、再度、仕切価格の値上げも予想される状況となっている。