日刊ニュース

2013.08.07 のニュース

ガソリン8月商戦仕切価格は据え置きも~ボトム159円~160円を狙う~

ガソリン商戦は、8月のヤマ場に入った。1年間で最も増販が見込まれる月であり、これからの旧盆をピークに、街道沿いSSでは帰省、レジャーによる車の利用増に期待をかけている。仕切価格の改定は、8月の第1週(3日から)は据え置きとなり、7月の連続値上げから一服状態となっているが、159円~160円/リットルまでボトム価格の引き上げを狙うことになる。街道沿いSSの実勢価格は156円~157円(セルフは152円~153円)となっているため、あと一段の値上げを図る。一方、HC量販店などは148円と150円割れも散見されるが、旧盆入りまでに値上げが達成されるかがカギとなる。今後の原油価格、為替の動きも注目されるが、再びコスト増となれば、確実に160円相場となる。ただ、160円を超えると高値感からユーザーが買い控えることとなり、販売減となることが懸念される。
 ガソリン販売は4月以降、増販となっており、7月も猛暑のため前年同月比で3%程度の増加、8月も猛暑が続けば増販となる。7月末には東北、中国地方の豪雨による被害も懸念されたが、関東、関西、中部などの地区は好天気が続いている。
 アベノミクスの効果によって景気回復の兆しがみえており、個人消費も増加する方向にある。百貨店、スーパーの売上高も伸びていることで、ガソリンの増販も期待されている。ただ、販売価格が7月の連続値上げで160円/リットル相場に近づいてきたため、高値感からユーザーの買い控えが警戒されている。また、円安によって輸入品が値上がり、食料品やガソリンなど物価の値上がりが報道されていることで、消費抑制などの影響も懸念されている。
 ガソリンの仕切価格は、3日からは据置きとなったが、7月は、仕切価格が連続して値上げとなり、累計で8円50銭の大幅値上げとなった。石油情報センターの調査価格(29日)は、全国平均が159円となり、東京は161円、静岡、長野は162円に値上がり、160円台に乗せている。この調査価格は現金価格であるため、SSの表示価格に比べると割高となっている。首都圏の街道沿いSSの表示価格は156円~157円となっており、160円相場を狙っての攻防が続く。160円相場がひとつの壁となっているが、今後の原油価格と為替動向がカギとなる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
〒112-0004 東京都文京区後楽2丁目22-3
TEL:03-3814-4728
FAX:03-3814-4745
ユーザーID:
パスワード:
ログインする
e-BISTRADE