2013.08.08 のニュース
13年度 需要見通し ガソリン0.8%減、電力用C重0.7%増~14年度は28年ぶり1.9億キロリットル割れ~
日本エネルギー経済研究所は6日、2013年度~2014年度の燃料油の需要見通しを発表した。2013年度の油種別で見ると、ガソリンは0.8%減(6月策定の経済産業省の見通しは1%減)、ナフサは1.4%増(0.2%増)、ジェット燃料は6.5%増(3.5%増)、灯油は2.5%減(2.7%減)、軽油は0.4%減(1%減)、A重油は1.3%減(1.4%減)となっている。B・C重油は0.4%増としており、うち電力用が1960万キロリットルで0.7%増、一般用が820万キロリットルで0.1%減と見通している。合計では1億9730万キロリットルで0.1%減としている。経産省のケースでは電力用は不確実であるとして見通しは行なっておらず、一般用は836万キロリットルで2.8%増にとどめているように、若干の違いが生じている。2014年度の燃料油の販売は1億8910万キロリットルで4.1%減となり、28年ぶりに1億9000万キロリットルを割る。
エネ研は、13年度~14年度のエネルギー需給見通しを発表した。ポイントとなる原発の再稼働数は13年度末で最大6基、14年度末16基の中位ケースとしている。原発の発電量が10年度の4分の1程度にとどまることから発電コストは10年度比で3.2円/kWhの上昇となり、化石燃料の輸入総額は10年度比7兆円増となると試算している。
一次エネルギーの国内供給は経済活動の拡大で13年度は1.3%増となり、14年度もさらに0.2%の微増となる。最終エネルギー消費も13年度は3年ぶりに0.7%の増加、14年度も0.4%の微増となる。13年度の電力事業者販売の電力量は3年ぶり0.6%の増加となり、14年度も0.7%の増加が続く。一般ガス事業者の都市ガスも生産活動の回復、燃料転換で工業用が増加、13年度で2%増、14年度で2.3%と増加傾向を維持させる。
燃料油は13年度で4年ぶりに0.1%の減少、14年度は原発の再稼働で、大幅減となり、28年ぶりに1億9000万キロリットルを割る。