日刊ニュース

2013.09.03 のニュース

9月原油処理523万kl、9%減 製品輸出は69万klで前年比16万kl増

 JX日鉱日石エネルギーの9月の原油処理計画は523万キロリットルで、8月に比べると9%減(53万キロリットル減)となった。前年同月比では2%増(10万キロリットルの増)となるが、前年は水島B工場が停止していたため低い生産となっており、前年比では小幅な増産となるが、需給調整を狙って低い生産で対応する。
 今年9月は仙台が18日から10月19日まで定期修理を実施することになっているため、実需要に見合った生産で対応、8月に比べると9%の減産となる。製品輸出は69万キロリットルで前年比16万キロリットルの増加を見込んでいる。
 8月の原油処理は576万キロリットルで前年比6%増(31万キロリットル増)となった。前々年比では2%増となっている。計画比では3万キロリットル減となっているが、製品輸出のズレによるものである。輸出は88万キロリットルで前年比で44万キロリットルの大幅増となった。円安で輸出が有利となったため増加している。
 8月の内需要見通しは、ガソリンが前年比で横ばい、灯油が91%、軽油が横ばい、A重油が93%、電力C重油が82%、一般C重油は80%が見込まれている。
ガソリン販売は、猛暑で増販が期待されたが、後半の旧盆以降は伸び悩んだようである。
 JX日鉱日石エネルギーの8月分の月間平均の仕切価格は4油種で2.7円/リットルの値上がりとなると見込んでいる。
 油種別でみると、ガソリンが3.5円、灯油が1.5円、軽油が2.3円、A重油が0.5円の値上げとなった。この月平均の仕切価格の改定幅は、週次改定幅を日数加重平均して算出したものである。
 9月の月次コスト変化は、8月比で0.7円上げとなる。
 内訳は、原油価格(CIF)が前月比で3.08ドル/バーレル、円/リットル換算で2.08円/リットルの上げ。為替レートが1円91銭の円高、円/リットル換算で1円43銭/リットルの下げとなり、相殺すると約0.7円/リットルの値上げとなる。
 9月のコスト変化を詳しくみると、中東産のドバイが8月積みが105.67ドル/バーレルで前月に比べて2.89ドルの値上がり、南方のSLは105.66ドルで1.56ドルの値上がりとなり、JXのCIFは3.08ドルの値上がり、円/キロリットル換算では2080円の値上がりとなる。
 一方、為替は100.80銭/ドルから98円89銭/ドルとなり前月比で1円91銭の円高、円/キロリットル換算では1430円の下げとなり、相殺すると650円/JU(0.65円/リットル)の値上げ、四捨五入値で0.7円の値上げとなる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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