2013.09.06 のニュース
軽油、ジェット輸出は急増~1週間で68万キロリットルを記録~
石油連盟の週報によると、灯油の在庫(8月31日)は301万キロリットルとなり、前週に比べると5万キロリットル増加となった。在庫の積み増しは8月に入って急ピッチで進み、3週間で約47万キロリットルが積み増しとなり300万キロリットルを超えた。また、前年に比べると27万キロリットル増となっている。前年に比べ在庫の積み増しは早目となっている。為替が円安で推移しており、輸入高となりつつあるため国内生産品で在庫を積み増しているようである。製品輸出(25~31日で)は軽油が30万キロリットル(前週はI4万キロリットル)、ジェット燃料は38万キロリットル(31万キロリットル)で、2油種計68万キロリットル(45万キロリットル)となり、前週に比べると25万キロリットルの大幅増となった。これまで50万キロリットルを超えることは少なかったが、今週は70万キロリットルに迫った。ガソリン在庫は214万キロリットルで4万キロリットル増となった。25~31日の生産が111万キロリットルで1万キロリットルの減産となっており、出荷(販売)は117万キロリットルで前週に比べて6万キロリットル増となった。
石連週報によると、ガソリン在庫(31日)は214万キロリットルとなり、前週の4万キロリットル増、灯油は301万キロリットル認となり5万キロリットルの積み増しで300万キロリットルを超えた。昨年はピークが10月末の330万キロリットルであったため、今年は積み増しのテンポが速い。
ガソリンの在庫は前週に比べると4万キロリットルの増加となっているが、210万キロリットル台で推移してるため需給は安定している。ガソリン販売は猛暑の7月は510万キロリットルとなり前年同月比で2%増となった。軽油も299キロリットルで4・6%増となった。
一方、為替が円安となり、7月の輸出は軽油が80万キロリットルで前年同月比35%増、ジェット燃料油は104万キロリットルで8%増と大幅な増加となっている。
8月も連続して猛暑となり、ガソリンは増販となったが、高値となったのと、一部で豪雨が発生したこともあり、旧盆が終わると販売も伸び悩んだようで、横ばいになるとみられている。円高で輸出が好調で推移したこともあり、製品需給は安定して推移しているようだ。
9月に入ると、ガソリン販売が落ち込むため、需給緩和が予想されるのと、仕切価格の値上げとなることで、販売業者の業績が懸念される。それでも秋の行楽シーズンに入ると、ガソリン販売も期待でき、これから灯油も荷動が活発するため、ここしばらく、市況対策に取り組めば安定経営は維持できそうである。