2013.09.06 のニュース
WTI反発108.54ドル シリア情勢と米指標改善で
3日のWTIは3営業日ぶりに反発し、期近の10月物が3連休前の8月30日終値に比べ0・89ドル高の108・54ドルで取引を終えた。
シリアへの軍事介入を巡る根強い警戒感が相場を押し上げた。良好な米経済指標を受け、原油需要の伸びを期待した買いも入った。
シリアへの軍事介入を巡り、オバマ米大統領が米議会の承認を得られるとの見通しを示したほか、共和党のベイナー下院議長が大統領の介入方針を支持する姿勢を示したと伝わった。軍事介入が現実になればシリア周辺国の石油生産・輪送に悪影響が出るとの思惑から買いが入った。また、イスラエルが米国と合同でミサイル迎撃実験を実施したことも、市場参加者の緊張感を高めた。
米サプライマネジメント協会が発表した8月の製造業景況感指数や、7月の米建設支出がともに市場予想を上回り、米国の景況感の改善が相場を支えた。