日刊ニュース

2013.09.10 のニュース

ガソリン増税は絶対にNO!

2020年度の新車販売台数見通しは、12年度実績比で登録車6%減、軽4輪車2割増、合計4%増加し、軽比率は4割へと高まる。一方、保有台数見通しは登録車12%減、軽16%増で合計3%の減少、軽比率は新車販売と同等の4割を占める。自販連・自動車ディーラービジョンによる予測の中間値だ。
 だが、軽を優遇あるいは負担軽減している税体系が変われば状況は大きく変わるだろう。消費税の増税に伴い自動車取得税を撤廃する道筋に沿えば、今年度予算でみれば地方税が1900億円減収する。そこで浮上したのが、同様の地方税である軽自動車税の増税議論。現在の税率は自家用乗用車が年額7200円、トラックが4000円で、登録乗用車1000cc以下の2・95万円よりかなり割安に設定されており、今年度税収見込みは1852億円。よって、軽自動車税を2倍にすれば、ほぼ充当できるという見方も報じられている。
 総務省の地方財政審議会は5月末、自動車関係税制の専門検討会を設置し、14年度税制改正に向けて議論しているが、非公開扱いとされ、配布資料のみ公表、10月を目途にとりまとめを行うとしている。全国知事会などの地方6団体は、与党税制改正大綱に対する共同声明として「14年度税制改正では、地方税や地方譲与税による安定的な税財源の確保措置が実施されない限り、自動車取得税を廃止すべきでない」と強調。また、地方財政審は「自動車取得税は消費一般に課される消費税とは課税根拠が異なり、二重課税との主張は当たらない」「取得税や重量税は地球温暖化対策等に資する税で、負担軽減はグリーン化に逆行するから、仮に負担軽減を行う場合は燃料課税を含めた環境関連税制全体を総合的に見直す必要がある」と提言している。
 軽自動車税の増税を検討する動きに対し、業界の重鎮であるスズキの鈴木会長兼社長は強く牽制したが、現状でも乗用車保有台数の3割超を占める1935万台の軽ユーザーに増税理解を求めるのは、政治的にも困難な作業となることは想像に難くない。結果、その対案として燃料課税に狙いを定めるような方向が出てこないとも限らない。だが、ガソリン税だけでも年平均の770㍑使用で4万円超を各人が負担している。さらなる増税は絶対認められない。これは、軽を含むガソリン車7千万台ユーザーのためだ。

提供元:全国石油商業組合連合会
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