日刊ニュース

2013.09.11 のニュース

ガソリン 仕切値下げも ボトム160円台を維持~ユーザー転嫁は浸透中~

ガソリンの仕切価格は、7日から40銭/リットルまたは1円の値下げとなったが、当面は市況維持で対応することになる。前週(31日)からは、据え置き、または2円50銭値上げとなり、現在、ユーザー転嫁が浸透中であるため、ボトム価格を160~162円/リットルを目標に取り組んでいる。安値は156~158円も散見されるが、8月末から3円程度の値上げとなってきた。7日からの仕切価格は値下げとなったが、販売業者は、即値下げすることなく、ここは我慢して市況維持に努めることになる。仕切価格は、ここにきて値上げ、値下げと変動する状況が続くため、販売業者は市況対策に苦慮している。さらに販売価格が160円相場となってきたことから販売減が懸念されている。ユーザーも160円となると高値感から節約に取り組むことになり、1回の給油を2000~3000円など、数量を限定する給油が増えている。SS店頭でも手間がかかるが収益が上がらず、減販、減益となっている。
 ガソリンの仕切価格は、大勢をみると8月31日から2円50銭/リットルの値上げ、その後に7日から1円の値下げとなっている。相殺すると1円50銭の値上げとなっているため、ユーザー転嫁を継続して取り組むことになる。街道沿いはボトム160~162円を目標にしており、160円相場となってきた。まだ、ところによっては160円割れも散見されるが、8月末に比べると3円程度の値上がりとなってきた。
  7月にガソリン仕切価格は累計で7円50銭の大幅値上げとなり、8月には末端市況は160円に近づいたが、8月末には下落傾向をみせた。その後、9月に入って再び値上がりしてきた。
 7月の連続仕切価格の値上げに対して、ユーザー転嫁が遅れたため、8月中旬に転嫁が浸透したが、下旬で下落、マージン減となり、販売業者の業績は悪化した。7~8月のSS経営をトータルでみると、通常月に比べると増販となり増益となったようであるが、仕切価格の値上がり幅が大きく、ユーザー転嫁が遅れたことから利益は予想よりも少なくなっている。
 猛暑で7月のガソリン販売は510万キロリットルとなり、前年比で2%増となったが、旧盆商戦後は豪雨の発生により販売が減少したこともあり、前年比では横ばいとなったようである。
 9月は連休が2回あり、好天気が続けば増販も見込まれるところだが、ガソリンの販売価格が160円となってきたため、ユーザーが節約に取り組むことによる減販が懸念される。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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