2013.09.18 のニュース
ガソリン仕切値下げ 昭和シェル40銭、EMG1円50銭~各社間でバラツキが生じる~
ガソリンの仕切価格は、14日から20日適用でJXが90銭、出光が1円20銭、EMGが1円50銭、昭和シェルが40銭の各値下げとなった。今回、値下げ幅は40銭から1円50銭とバラツキが生じた。これまでの仕切価格の推移をみると、8月31日からは2円50銭の値上げとなったが、その後は7日、14日と連続して値下げとなっていた。販売業者は引き続き市況維持に努めることになるが、21日から23日が連休となるため、市況維持は厳しい状況となってきた。8月31日からの2円50銭の値上げ分が、2週連続の値下げで相殺される計算となるため、9月初旬の末端市況の値上がり分が、そのまま値下がりに転じることが懸念される。
ガソリンの仕切価格は40銭から1円50銭の値下げとなり、値下げ幅にバラツキが生じる結果となった。
7月の大幅値上げに際しては、各社の足並みが揃ったことでユーザー転嫁も進んだが、8月中旬の旧盆の終わり頃から市況は下落した。その後、8月末からJXは仕切価格を据え置きとしたが、他社は2円50銭の値上げとなったことで、当初はユーザー転嫁が難航すると予想されたが、2~3円の転嫁が浸透して160円相場となった。
石油情報センターの調査価格(9日)も全国平均で161円40銭となり、前週に比べ70銭の値上げと、値上がり基調に転じてきた。しかし、14日から仕切価格が値下げとなったため、この値上がり基調に水を差すことになりそうである。
これから連休を控えていることに加え、天候不順(台風など)も心配されているため、このタイミングでの仕切価格の値下げによって販売業者も弱気になりそうである。
原油価格はシリア情勢が緊迫していたが、ここにきてアメリカの攻撃が延期されるなど緩和状況となっていることで、下落傾向となってきた。