2013.09.30 のニュース
ガソリン在庫 201万klで低水準 台風の影響か出荷は低調~灯油は前年並みを確保~
石連週報によると、ガソリン在庫(21日)は、201万キロリットルで前週に比べ9万キロリットルの減となり、前年に比べると約22万キロリットル減という低水準となっている。15~21日の生産は93万キロリットルで前週に比べると8万キロリットルの減産となり、出荷(販売)は102万キロリットルと100万キロリットル台に乗せ、前週の96万キロリットルに比べると6万キロリットルの増となった。だが、9月に入って夏場の反動で減販となっており、台風18号の到来もあって販売は低調である。灯油在庫は305万キロリットルで1万キロリットルの積み増しとなっており、前年に比べると3万キロリットルの増となっている。灯油在庫は10月末でピークとみられ、昨年10月末で330万キロリットルとしており、前年並みの水準を確保しそうである。
石連週報による15~21日の原油処理は、370万キロリットルで前週に比べ15万キロリットルの減となっている。ガソリン、灯油など減産対応となっており、製品在庫も減少となっている。
輸出は、ジェット燃料が29万キロリットル(前週は11万キロリットル)、軽油20万キロリットル(21万キロリットル)で2油種だけで49万キロリットル(40万キロリットル)と好調であるため、需給安定に寄与している。
灯油在庫も3054万で300万キロリットル台に乗せており、前年並みを確保しており、ピーク時の10月末に向けて積み増しとなる。
今後は冷え込みがいつになるのかが注目されるが、猛暑のシーズンは厳冬になるという例えもあり、寒波到来を待つことになる。
ガソリン在庫は201万キロリットルと低水準である。9月に入って販売が低調であるが、減産で対応しているためである。
台風の到来と夏場の反動、高値感から減販となっている。需給は安定しているため仕切価格の値下がりで末端市況も下落傾向にあるが、値崩れ防止に努めている。