2013.10.11 のニュース
ガソリン在庫 197万klの低位 出荷は低調も減産で対応~灯油は313万klを確保~
石連週報によると、ガソリン在庫(5日)は197万キロリットルで前週に比べ1万のキロリットル微増となったが、依然として200万キロリットル割れの低水準が続いている。前年に比べると22万キロリットル減となっている。9月29日~10月5日の生産は95万キロリットルで前週に比べると6万キロリットルの減産となり、輸出が2万キロリットルであるため、出荷は92万キロリットルで100万キロリットルを下回る低水準となっている。灯油在庫は313万キロリットルで前週に比べると1万キロリットルの積み増しとなり、前年に比べると5万キロリットル減となっているが、前年並みの水準で推移していることになり、在庫はほぼピークとみられる。
ガソリン在庫は200万キロリットル割れの低位が続いており、197万キロリットルと今年夏場の低水準となっている。
販売は台風の到来・発生が相次いでいるため低調であるが、各社とも10月以降は原油処理を抑えることで減産で対応して需給バランスを保っている。
灯油の生産(9月29日~10月5日)は32万キロリットルとなり、前週に比べて7万キロリットルの増産、在庫は313万キロリットルで9万キロリットルの積み増しとなっている。
販売業者、大手ユーザーも在庫積み増しの時期になっていることに加え、北海道などの寒冷地ではこれから荷動きが活発化して出荷が増加する。
灯油在庫は10月がピークであるため、11月頃から取り崩しが始まるが、在庫を313万キロリットルと、300万キロリットル台へと積み増ししたことから供給面では万全となる。
昨年ピークの12月販売が330万キロリットルであるため、これから在庫をみながら生産して、不足した場合でも来年3月頃の輸入で対応可能とみており、在庫を大幅に積み増しすることはせず、慎重に対応する。
製品輸出はジェット燃料が13万キロリットル(前週は23万キロリットル)、軽油は31万キロリットル(26万キロリットル)で、2油種計で44万キロリットル(49万キロリットル)となっており、依然として好調である。