2013.10.30 のニュース
ガソリン仕切改定で価格差 業者、戸惑いをみせる~値上げ分の調整絡みも~
26日からのガソリン仕切価格の改定では、据え置き、1円60銭/リットル値下げ、2円50銭の値下げと分かれたため、販売業者は対応に苦慮している。前週(19日)は据え置きで揃ったが、前々週(12日)からが予想外の3円40銭~4円の値上げとなったこともあり、その調整含みとなったのか、26日の改定でバラツキが生じ、販売業者間でも戸惑いをみせている。市況対策は、基調として仕切価格を据え置きとみて市況維持に努めるが、はたして維持ができるのか厳しいところである。元売と販売業者サイドは業転問題を巡り対立状況にあり、ブランド料の引き下げや仕切価格の打ち出しに対しても、エネ庁がヒアリングする動きもあり混迷しているようだ。その延長線上での仕切価格の調整なのか仕切価格の改定でバラツキが生じ不透明となっている。石油情報センターの調査価格(21日)は、全国平均が160円10銭/リットル、前週比で50銭の値上げとなっているが、28日の調査結果は微妙である。
26日からの仕切価格改定では、改定幅に据え置き(JX)と、1円60銭/リットル値下げ(出光)、2円50銭(EMG)値下げと大幅な価格差が出た。そのため販売業者の市況対応も難しくなっている。前々週(12日)からの3円40銭~4円の予想外の値上げを受けて、再度160円相場づくりに取り組んだが、次週(19日)が据え置きとなり、大幅値上げの反動と台風の影響による減販で市況は下落気味となってきた。26日からは引き続き据え置きと値下げとなったため、末端市況の値下がりが加速する懸念も出てきた。
ここは我慢して市況維持に努めることになるが、減販による焦りと、業転と仕切価格との価格差を巡って元売と販売業者が対立状況にあることもあり、予断を許さないところである。
それでも在庫は、石連週報(19日)で182万キロリットルとなり、前週に比べて11万キロリットル減となり190万キロリットルを割る低位にある。前年に比べると43万キロリットルの大幅な減少となる。前々週の在庫は193万キロリットルで前年比で30万キロリットルの減だったが、さらに取り崩したことになる。これにより需給はタイトとなっているため、市況は大きく崩れることはないとみられている。
一方、石油情報センターの調査価格(21日)は160円10銭で50銭の値上がりとなったが、次週の調査では値下がりが見込まれそうである。ガソリン市況は9月末で下落、10月で値上がりしたが、今後は再び値下がりと変動は急である。