2013.11.28 のニュース
ガソリン市況維持へ 仕切小幅値上げに対応~値下がりも減販が続く~
ガソリン市況は下落が続いているが、下げ止めから更に値上げに転じてマージン確保を狙いたいところであるが、減販、仕切価格は小幅値上げとなっているため、難しい状況にある。販売業者も市況維持に努めている。石油情報センター調査(18日)は、平均で158円/リットルとなり、前週に比べ1円の値下がりとなっている。これは10月の160円に比べると2円の値下がりとなる。東京は158円、千葉は154円、埼玉は153円となっており、首都圏の街道沿いは150円の攻防となっている。セルフは150円を割っており、HC、量販店は143円を下回るケースもある。仕切価格は10月以降値下がりが続き、23日から小幅な値上げとなったが、安値を底上げするには至らず、市況維持が精一杯となっている。今後の原油はイランの核問題で合意が成立したことで一時は下落したが、再び反発するなど難しい値動きとなっている。為替は101円/ドルと円安に転じているため、仕切価格も下げ止めから反転が見込まれている。
ガソリン販売は低迷している。石連週報での出荷状況は減少傾向をみせており、秋の行楽での増販を期待したが、好天気が少なく減販となっている。
ガソリンの販売価格は夏場の160円相場から下落を続けて150円相場となっているが、需要回復は難しいようである。
元売サイドも10月の原油CIF価格は7万円/キロリットルと高値となっており、一方、市況は下落しているためマージンは減少して厳しい状況にある。
今後、原油CIF価格が値下がりするとマージンは回復するが、ガソリンの末端市況が下落を続けると下期での業績回復も難しくなってくる。
灯油の増販とマージン確保で増益を狙っているが、灯油も11月販売、昨年が冷え込みで202万キロリットルとなり、前年比で23%と大幅な増販の反動でマイナスとなっているが、例年ベースの数量は確保できることが見込まれており、これからの12月に向けての冷え込みに期待をかけている。
灯油も前年比ではマイナスとなっているが、冷え込みも順調であり、灯油は先物では83円/リットル、ガソリンは75円と灯油高となっている。業転も85円となっており、これから値上がりしそうである。