2013.12.16 のニュース
ガソリン転嫁遅れ気味 減販傾向で様子待ち~年末商戦、増販期待を強める~
ガソリン市況立て直しは、遅れ気味となっている。仕切価格は11月末から12月にかけて連続して累計で約4円/リットルの値上げとなり、街道沿いではボトム価格を155~157円/リットルに引き上げることを狙っているが、目標達成は遅れている。ガソリンは年末商戦に入ったため販売業者は増販を見込んでいるが、逆に減販傾向を強めているため厳しい状況にある。これから年末年始にかけ街道沿いSSでは帰省、レジャーでのクルマの利用が増加するため、増販を期待している。好天気が続いており、21~23日の連休に加え年末年始は9日間の長期休みとなるため、増販を見込むとユーザー転嫁の動きが鈍ることが心配されている。
ガソリンの仕切価格は11月末から連続して値上げとなり、累計では4円/リットル程度の値上げとなった。そのためユーザー転嫁は街道沿いSSでは150円割れを一気に155~157円/リットルまで引き上げることを狙って取り組んでいる。
しかし、ユーザー転嫁は遅れ気味である。販売減が続いているのと、年末商戦入りで価格よりも増販を狙う動きが出そうな状況となってきた。
この時期、例年増販を狙って市況が下落するケースが多いが、今年は仕切価格の値上げが重なったため、違った展開となっている。
大幅な仕切価格の値上げとなったため、販売業者も値上げ分を負担することは難しく、ユーザー転嫁に取り組んだが、途中で様子待ちの状況となっている。中だるみ気味であるが、ここで仕切価格が大幅に値上がりすることはないと予測してか、周辺SSの出方を見守るケースも出てきた。
しかし、暖冬気味で灯油販売も出足が遅れているため、灯油の増販を期待するのではなく、足元のガソリンの値上げに早急に取り組むべきである。
ひとつのヤマ場となる21~23日の連休の販売動向が気になるが、連休前までに値上げを達成できないと、そのまま年末まで持ち越しとなる。