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ＪＸエネ １０～１２月 大口Ｃ重油価格決着 ＬＳＣ重８万０１９０円 ＨＳＣ重７万３２５０円

ＪＸ日鉱日石エネルギーは２６日、１０～１２月のＣ重油価格について、大手需要家と交渉の結果、決着したと発表した。ＨＳＣ重油は７万３２５０円／ｷﾛﾘｯﾄﾙで２６００円の値上げ、ＬＳＣ重油は８万０１９０円／ｷﾛﾘｯﾄﾙで２４４０円の値上げとなった。ＬＳＣ重油は８万円台の大台に乗せたが、最高値である２００８年７～９月の９万７４８０円に次ぐ３番目の高水準である。打ち出しは７万９０００円台であったが、その後、原油価格が上昇したため８万円台に乗せたことになる。原油価格は南方物が１１３.５８ﾄﾞﾙ／ﾊﾞｰﾚﾙで前期に比べ２ﾄﾞﾙ、中東物が１１２ﾄﾞﾙで５ﾄﾞﾙの値上がりとなったもので、円／ｷﾛﾘｯﾄﾙ換算で７万１０００～７万２０００円の水準となり、２０００～３０００円の値上がりとなった結果である。
　コストは９～１１月分か対象となりフォーミュラの変化はない。ＬＳＣ重油が前期比で２４００円の値上がりとなったが、その内訳は、円レートで４２０円、生産品ＣＩＦで５２０円直脱品ＣＩＦが１１３０円、国際価格が３７０円の各値上がりによるものである。
　ＨＳＣ重油は２６００円の値上がりとなったが、その内訳をみると、円レートで４００円、生産品ＣＩＦで２２５０円の各値上がりとなったが、ボンドバンカーは５０円の値下がりとなっている。
　ＬＳＣ重油が８万円台となったのは、２００８年の夏場に原油価格が高騰した４～６月の８万２１７０円があり、その後はリーマンショックにより急落した。今回はその時に次ぐ水準となっている。