日刊ニュース

2014.01.09 のニュース

ガソリン HC、量販店など値上げ 安値物も底上げの動き

 正月休み明けを機に、ガソリン市況は安値物が底上げとなってきた。HC、量販店なども146~147円/リットルへと値上げ、安値物は153円程度に値上がりしてきた。仕切価格は昨年12月28日から1月10日適用で1~2円の値上がりとなったことで、未達分を加算して値上げに取り組む動きが出てきたようだ。
 一方では、依然として様子をみるSSも多い。引き続き11日から3連休となるため、増販狙いで市況維持に努め、市況対策は中旬からとの見方もある。だが、仕切価格は11月下旬から累計で6円程度の値上がりとなっているため、ユーザー転嫁は大幅に遅れており、販売業者のマージンは減少している。
 今後は年末、年始商戦の反動で減販となるため市況対策が難しくなるが、コスト増の転嫁は遅れており、元売も業績は悪化しているため、これから市況対策に取り組むことになる。
 年末は、12月期決算会社が売り攻勢に出て増販とする決算対策に取り組んでいたがこれも終り、これから新年度入りとなり市況対策に取り組むことになる。
 円安、原油の高止まりでコスト増となっているが、昨年11~12月は業転が値上がりせず、業績が悪化しているため、これから市況対策で元売間の足並みが揃うものとみられる。
 業転との価格差問題も流通証明書の添付を義務付けすることで収拾の方向となってきた。今後は系列仕切と業転との価格差の是正となるが、その実証は難しく様子見が続くことになるため、市況は安定するものとみられる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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