2014.02.03 のニュース
設備処理 3月末で達成 4~6月は定期修理と重なる~3月末は仮需要発生で需給タイト~
エネルギー高度化法による設備処理が3月末で達成されるが、引き続き4~6月は各社の製油所の定期修理と重なるため、需給は一気にタイトになる見込みである。その結果、適正な市場形成が期待されている。定期修理は、ちなみにJXでは麻里布が2月12日から3月26日、水島Bが3月下旬から7月末、鹿島が5月中旬から6月末、大分が5月中旬から6月中旬と集中する。定期修理は各社ごとに違うが、能力が減少しているため減産効果が発揮される。また、3月末での仮需要も発生されるため、4月初めはタイト必至となる。
高度化法による設備処理で約100万バーレル/日が減少する。480万バーレル/日から3月末には380万バーレル/日へ減少する。
24年度の平均は、346万バーレル/日、最近は330万バーレル/日で推移しており、余力は50万バーレル/日程度ある。しかし、フル稼働となると事故への対応も心配となるため、ある程度の余力が必要となる。だが需給が締まらないと市況は安定せず、安定収益の確保は難しい。
設備処理も需給適正化を目的としているため、市況安定が期待されるが、4~6月で定期修理が集中すると、26年度(4月以降)のスタートは好発進が期待される。ただ、トッパー能力が減少しても二次設備は増強しており、稼働率をアップするとガソリンなどの白油は供給増も心配される。
焦点となるガソリン販売は、4月以降は消費税の引き上げで約5円/リットルの値上げとなり、末端市況は現在159~160円とすると165円という高値となり、高値の反動で販売減が心配される。
さらに4月1日からは増税分の値上げがあれば、それ以上となると便乗値上げとなるため、2~3月で底上げして発射台を高くして4月に臨むことになる。