2014.02.05 のニュース
WTI反落97.49ドル 新興国混乱への警戒感
週末31日のNYMEXの原油先物相場は、新興国不安を背景とした需要減退懸念の強まりを受けて反落した。WTIの中心限月3月物は、前日終値比0.74ドル安の97.49ドルで取引を終了した。4月物は0.95ドル安の96.71ドルで引けた。
新興国通貨の不安定な動きが続き、株式も世界的に下落基調となる中、原油先物は97ドル台前半と安寄りした。前日の取引を約1ヵ月ぶりの高値水準で終えた反動で、買われ過ぎとの警戒感も重なった。
ただ、その後は、ミシガン大学消費者景況感指数の1月確報値の上方修正などを材料に買い戻され、相場は下げ幅を縮小した。
欧州中央銀行の追加緩和観測を背景としたユーロ安・ドル高の進行に歯止めが掛かったことも支援材料となり、後半に一時プラス圏に浮上する場面もあったが、引け際に再び売りが台頭、マイナス圏に押し戻された。